使われる!? 子どもの健診情報
マイナンバー制度をつくる際には、機微性の高い医療情報等の取扱いは特段の措置を定める法制を整備することになっていましたが、未整備のままです。プライバシー侵害、漏えいの危険、選別の強化など問題点を考えます。
●配布資料ダウンロード●
本集会は会場のコロナウィルス対策のため中止となりました。
下記リンクで、当日配布を予定していた資料などを
ダウンロードできます。
◇当日配布予定だった資料などのダウンロード◇
» 報告概要(レジュメ) : pdf、283kバイト
» 配布資料(スライド集):カラー、フルサイズ : pdf、24Mバイト
» 配布資料(スライド集):上のモノクロ2in1版 : pdf、7Mバイト
報告:原田富弘さん(共通番号いらないネット)
開催趣旨
●子どもの健診情報を「利活用」する動きが具体化
子どもの健康のために受けている乳幼児健康診断(1歳半健診、3歳児健診、その他)の情報を、「利活用」しようという動きが具体化しています。
厚生労働省は乳幼児健診の情報を就学時健診など学校に引き継ぐために、「データヘルス時代の母子保健情報の利活用に関する検討会」を、2018年4月に設置しました。就学時健診は、就学義務の猶予・免除や特別支援学校への就学指導などの措置も目的とした健診で、乳幼児健診の情報を利用することは目的外利用です。
●マイナンバー制度を使い健診情報を管理して情報連携
「データヘルス時代の母子保健情報の利活用に関する検討会」の2018年7月の中間報告書では、現在はバラバラな様式で記録されている乳幼児健診情報の「標準的な電子的記録様式」を定めマイナンバーで管理して利活用しやすくするとともに、その中で「最低限電子化すべき情報」として、受診の有無や異常所見などをマイナンバー制度の情報提供ネットワークシステムにより本人同意なしで提供するとしています » 参照。
●乳幼児健診情報を就学時健診などに引き継ぎ、さらに生涯管理へ
この報告により2019年5月に母子保健法が改正され、市町村間で健診情報を引き継ぐシステムを2020年7月ごろから開始予定です。就学時健診などへの引き継ぎは、2019年10月に文部科学省が「データ時代における学校健康診断情報の利活用検討会」を設置し、2020年6月までに乳幼児健診情報との接続による効果的な利活用の方策などを検討することにしています。
データヘルスとして国は、医療・健診等の情報を生涯管理して、新たな医療・ヘルスケア産業の育成や、健康づくりへの「行動変容」などに利用する計画です。乳幼児健診の情報提供やマイナンバーカードの保険証利用は、その一環です。●プライバシーは? 漏えいの危険は? 選別が強化される?
子どもの健診情報の利活用のモデル自治体である前橋市では、2018年4月に児童生徒ら約4万7000人の個人情報が不正アクセスで漏えいする事件が起きています。健診情報の利用の現状を学び、その問題点を考えます。
プログラム
●19時 質疑応答
●20時 終了
所在地:東京都府中市宮町1丁目100番地 ル・シーニュ6階
京王線府中駅南口直結
●メモ●新型コロナウィルスへの対応
○府中市市民活動センタープラッツは、3月1日~3月31日まで一部施設が利用を一時休止しています。
○会議室は利用可能で学習会は行う予定ですが、今後の状況によっては、中止になる可能性があります(» プラッツの「お知らせ」をチェック )。
○当日の資料等は、後日このサイトでダウンロードできるようにする予定ですので、参加については各自必要な対策をおとりいただき判断されるようお願いします。
就学時健診を考える府中市民の会
NPOいっぽ
Tel.090-1431-1607(担当:郡司)
学習会① 原田報告・遠藤講演
戸籍へのマイナンバー導入は何をもたらすか
» 法務省戸籍制度研究会「最終とりまとめ」を読む(原田報告)
» 個人単位の国民管理 vs 家単位の国民管理(遠藤講演)
» 日本人が初めて経験する「個人単位」の国民管理をめぐって(参加者との質疑応答)
学習会② 井上報告
戸籍情報の連携とマイナンバー制度導入の危険性
» I 戸籍へのマイナンバー導入の経過
» II 法務省民事局における戸籍情報ネットワーク化の経緯
» III 戸籍の法・制度上の目的と戸籍情報連携システム
» IV 戸籍情報とプライバシー
» V 戸籍とは別の個人登録制度の可能性
学習会記録とレジュメ・資料のダウンロード
» 戸籍学習会①原田報告・遠藤講演・討論の記録(PDF、15Mバイト)
» 戸籍学習会①原田報告・遠藤講演のレジュメと資料(zip圧縮3.4Mバイト)
» 戸籍学習会②井上報告の記録(全)(PDF、15Mバイト)
» 戸籍学習会②レジュメ・資料(一括zip圧縮1.9Mバイト)
ビデオ
» 戸籍学習会① 原田報告・遠藤講演
» 戸籍学習会① 質疑討論
» 戸籍学習会②井上報告